3.接着芯の活用

バッグ作りというとずっとミシンを踏んでいるようなイメージがあるかと思いますが、
ミシンでバッグを仕立てる以前にすることがあります。
「生地に接着芯を貼る。」という作業です。

生地はコットンなどの薄いものの場合、まず裁断し終わるとシール状の接着芯を全体に貼ります。
これは生地を保護する役割もあります。
この芯を貼ると生地が薄いコットンからキャンバス地くらいの厚さになります。

芯はそれだけではありません。
バッグの本体(胴芯)と、底にまた別の芯(底芯)をつけるのです。

3.接着芯の活用

同じ物に見えますが、違います。底芯の方が、胴芯より厚いです。

バッグの裏側から胴芯を乗せたところです。

3.接着芯の活用

ちなみにこの芯は手芸店などでは売っていません。
私は専門の業者さんで求めています。

持ち手を作る時も芯をつけた方がぱりっとするのでごくごく薄いアイロン接着芯を使っています。
これは手芸店で売っています。

3.接着芯の活用

・シール状の芯
・胴芯
・底芯
・アイロン接着芯

の4種類を使い分けることになります。

ここまですることによって、バッグにハリが出て、床に置いても自立するバッグが仕上がります。
芯を使わないと、ぐにゃぐにゃとしたバッグになってしまいます。

けれど、使えばいい、というものでもなく、いかに「必要最低限」で芯を抑えることができるかが
大事なことです。
芯が多ければ、その分重みも出てしまいます。

特に私はマザーズバッグをお客様のリクエストでお作りさせていただくことが多いので、かっちりした
堅いバッグは作らないようにしています。

それはあるお客様からの「子供にバッグが当たっても痛くないように。。。」という言葉でした。
その方は独身の時はヴィトンなどのかっちりしたバッグが大好きだったそうです。
でもお子さんが生まれてからは、
「バッグが子供に当たっても痛くないような柔らかいもの、肌に触れてもいいような自然素材のものが
好きになりました。」とのことでした。

できるだけやわらかく、軽く。
けれど使い勝手がいいように。

そんな思いでバッグを作っています。



同じカテゴリー(オーダーバッグができるまで)の記事画像
ステッチは美しい
設計図。
持ち手ちゃん
ファスナーの長さを変える
ファスナーの色のこと
レースの付いた革のかばん
同じカテゴリー(オーダーバッグができるまで)の記事
 ステッチは美しい (2008-10-30 11:02)
 設計図。 (2008-09-10 20:15)
 持ち手ちゃん (2008-09-07 21:20)
 ファスナーの長さを変える (2008-09-05 21:53)
 ファスナーの色のこと (2008-03-13 10:28)
 レースの付いた革のかばん (2008-02-10 20:34)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。